「田辺のたのしみ」をガイドブックとして、田辺の街を歩いた。何度も来たことがある街もガイドブックを片手に歩けば、今までよりも深く潜るような探検ができる。しかし、この1泊だけではまだやり残したことやできなかったことは多い。いま自分は、一般的には田辺よりも都会と言われる場所に住むようになったが、それでも田辺は自分にとってのひとつの「都」であるように思える。電車が紀伊田辺駅に着いたときの、なんとなく楽しくなるような感じは変わらないのである。まだまだ歩き足りない。次に田辺に来た時には、またこの街は深くなって観えるだろう。